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子供たちが輪になり音楽のリズムに乗って、シュタイナー教育独特の優雅な歩行や、歌いながら言葉のひびきに従って体をゆるやかに動かしている、シュットガルト（ドイツ）の保育所を見学したことがありました、クラスの動きや雰囲気についていけなくて、全体のリズムを崩すような子供も目につきました。担任の先生は保育室の片隅から子供の等身大の人形を持ってきて、椅子に座らない子供に大きな人形を抱かせて座らせました。
自分の体よりも大きな人形を抱いた子どもは、まじめな表情で20分近く座っていました。
担任の先生は、私にその人形を抱くように手渡された瞬間、どっしりとした重みを感じる抱き心地でした。
人形の名前はミヒャエルで、クラスのおとなしい子供たちも時々抱かせてほしいとせがむそうです。
保育室に安心感と愛着を与えることで、子どもたちは保育室を自分の居場所にするようです。　

神戸こども総合専門学院　辻井　正先生